【SEMESTER2-5】相談できる自分になるための知識①「やってもらえる人になるための3つのルール」
更新日:2021年4月29日
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あなたは人に相談したり、頼ることは得意ですか?
実は、大学生の5〜6割が「コミュニケーションに自信がない」と回答しているんです。(マイナビ調査)

相談したり、人に頼れないと、
一人で抱え込んでキャパオーバー仕事で結果を出せない
勝ち負け思考になって人間関係がうまくいかない
悩む時間ばかりで行動する時間がない
自信が持てない
という問題を抱えがちではないでしょうか。

例えば、
「何で気づいてくれないんだ!」
と周囲を責めてしまったり。
つい、対人関係でのトラブルにもつながることもあります。

この問題の原因は何かというと、、、
日本人は、
「我慢が美徳」
「人に迷惑をかけちゃダメ」
「自分でちゃんとしなきゃダメ」
という教育による価値観が根強いですよね。
だから、こういう環境にいると、相談したり人に頼るのは苦手でも無理もないことです。
でも、
「相談できない、対話ができない」
と、周囲との関係も良くならないし、辛いですよね。

400万部以上販売されているベストセラー本「嫌われる勇気」でおなじみのアドラー心理学で有名なアドラー博士は、「全ての悩みは対人関係」と言っていますが、それだけみんな人間関係に悩んでいます。
職場の同僚・上司
パートナー
子供・家族
との人間関係をもっとラクにしたくありませんか?

ぼくも長年、人に相談したり、頼ることが苦手で一人で抱え込むタイプでした。
しかし、ある1冊の本と出会い、実践したことで世界の見え方がガラッと変わったんです。
それが、このメンタリストDaiGoさんの著書「なぜかまわりに助けられる人の心理術」でした。

このカリキュラムの目標は、
「この人のためにやってあげたい!」
「この人のために何かすると気分が良い!」
と思われる人です。

今回は、この本の内容から
「相談は悪いことじゃないんだ!」
「むしろ相手を喜ばせるものなんだ!」
というようにあなたの考え方・解釈を激変させる内容をシェアしていきます!
このことに興味のある人はぜひ最後までお付き合いください!
まず次の質問をさせてください。

質問①
あなたにとって一番大切な人は誰ですか?
職場の同僚・上司
パートナー
子供・家族
いろんな人がいると思います。
その人の顔をイメージしてみてください。
では、次の質問です!

質問②!
その「大切な人」はあなたをいろいろと「助けてくれる人」ですか?
それとも自分の方が「相手をいろいろ助けてあげたいと思う人」ですか?
お世話をしてくれたり助けてくれている人か、それとも自分が助けているか、です。
どうですか??

赤ちゃんが困っていたら親は助けますよね?
赤ちゃんが自分たちのために何かをしてくれるわけでもないのに。です!
赤ちゃんはお母さんが熱を出したら「ちょっと待っててね・・・」とお粥を作ってくれるわけでもありません。

このことからもわかるように、「人は大切な人のことを助けてあげたい」と思う生き物なんです。
ここ超大事なポイントです!
何か助けてくれるから好きになるんじゃないんです!
「え?ホントに?」
と思う人もいると思うので、このことについて研究された実験の結果を紹介します。

ある男性が川で溺れている女性を発見しました。
「危ない!」と思った男性は川に飛び込んで、女性を救出しました。

この2人のうちの、どちらが相手に対して好意を持ちやすいかわかりますか???
ドラマでは救出された女性の目がハートになったり恋に落ちたりしますよね。
結果は、、、

救出した男性の方が助けた女性に対して好意を持ったんです。
このことからわかることがこちらです!

人には、自分が助けてあげた人のことを好きになるという性質があるんです!
これすごいですよね?
助けられて好意も持たれやすい・・・衝撃の内容です!

これは、アメリカ合衆国の心理学者のレオン・フェスティンガーさんが提唱している「認知的不協和」といって、「私がこの人を助けたのはこの人のことが好きだからだ」と脳が辻褄合わせをするからなんですね。
相手を助けるという行動は、「相手のことを好きだからだ」と脳に教え込む行動なんですね。
あと人は一貫性を保うとします。

なぜ一貫性を保つのかというと、社会の中で生きる人間は生き延びるためには社会的信用を大切にするからです。
「自分は一貫性のある信頼できる人間です」
「誠実な人間です」
と示したいからなんですね。

まず、助けてもらうには、上の図のように「助けてほしい」と思っていることを自然な流れで「やってあげたいな」と相手に気づいてもらう、思ってもらうことが大切です。
そして、②の「行動」で実際に助けてもらう。
それによって、③の「好意」になるという流れです。
仲良くなった後は、相談しあえる仲になるし、助けあえる仲になっていけます。
ここからは、「この人のためにやってあげたいな」と思ってもらうためのコミュニケーションについて説明していきます。
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まず、「この人のためにやってあげたいな」と思ってもらうためのコミュニケーションの前提①!
欠点や弱みを見せないと助けてもらえません。
見えないから好きにもなってもらいにくいんです。

ある実験で、実験者が「実験に協力してくれたら5ドル差し上げます」と被験者にお願いしました。
被験者は「わかりました」と言って、協力後に5ドル受け取りました。

しかしその後、、、
研究者が「研究費が足りなくなったのでやっぱり5ドル返してください」とお願いしました。
なんと、これも実験です!
被験者の研究者に対しての好意はどうなったと思いますか?

結果はこうです!
実は、5ドルもらってから「返して」と言わない場合よりも、返してもらった方が好意は高まったんですね。

家族間でもない他人同士の研究結果でも、「相手を助けると好意は高まる」は成立するということです!
認知的不協和、すごいですね!
あと、完璧主義だったり「ちゃんとしなきゃ嫌われる、価値がないと思われてしまう」と思っている人が多いです。
そこで、次の質問をさせてください。

完璧だと愛されますか?
完璧だと朝も昼も晩も、夢の中でさえも愛され続けますか???
違いますね???
完璧だから愛されるわけではないということです。
この自己認識は超大事です。

親や学校の先生から
「あれもちゃんとしなさい」
「一人でできるようになりなさい」
と言われ続けてきたぼくたちは「完璧だと褒められる」とか「自立しなきゃダメだ」と思い込んでいるわけです。
でも、完璧になったからと言って好きになってもらえたり、愛されるわけではないんですね。
だったら剥がしていきましょう!
この、思い込みを!
そのためにも、次に進みましょう。

「この人のためにやってあげたいな」と思ってもらうためのコミュニケーションの前提②!
人には「お返しをしなきゃ」という思い込みがあります。
これも強烈な思い込みですね。

頼んでもないのに、毎日毎日プレゼント持ったらどう思います???
朝も昼も晩も、そして夢の中でさえもプレゼント尽くし!!!
「お返しをしなきゃ…」
と思ってしんどくなりません?
「お返しできない自分ってダメだなぁ」
「やってもらってばっかりでダメだなぁ」
って。
これが行き過ぎると逃げ出したくなるし、これが原因で破局する場合もあるわけです。

あと、過干渉な親や上司もいますよね。
過干渉な人は、自分に自信がないから「もっとやらなきゃ!認めてもらえない!」と行動しすぎてしまうんですね。
「子どもや部下のためにもっと〇〇してあげなきゃ!」とやりすぎてしまうケースです。
こうなると、驚きの結果なんですけど、、、子どもや部下が自己決定をできず、自信を失ったり逃げ出してしまうんです!
自己決定をして行動するからこそ、達成感や自信がないと辛いですよね。
で、子供や部下が応えてくれないと「裏切りだ!」と怒ったりしてしまうんです。
「相手のため」ではなく、「自分が満足したい」ということに目的がすり替わってしまっているわけですね。

ここまでを読んで、
「こんな大事なこと知らなかった!!!!!!!」
「他人に心配をかけてはいけない」
「弱みを見せたら負けと思ってがんばっていたのに!」
と思っていませんか?