質と価格だけで勝負する時代の終焉
「え!?こんなに安い報酬でやってられない!でも、この金額で引き受けないと生活ができない…」
「あなただからお願いしたい!と言われるWebライターになっていきたい」
起業する人や副業をする人が増えたことで、Webライターも質と価格競争で勝負できない時代になりましたよね。
また、他の業種で活動されている企業や個人事業主の方をインタビューしていても商品・サービスの質と価格できる時代は終わっていて、「差別化が難しく指名してもらえない」という痛みを抱えているのはとても大きな問題だと感じています。
もちろんぼくも公務員を辞めてフリーのWebライターとして4年間活動する中で、あなたと同じ悩みを抱えてきた一人の人間です。
「どうすれば、指名してもらえるのか?」
「どうすれば、ライティングの報酬単価を下げずに依頼してもらえるのか?」
「どうすれば、クライアントの商品サービスの魅力を競合ライバルよりも伝えられるライターでいられるのか?」
と試行錯誤してきました。
「著書を出版すれば…SNSでフォロワー数を増やせば…いろんな依頼をもらえるはず!」と小手先のことをやってみたものの、指名が増えることはありませんでした。
でも、「水樹ハルに任せたい」と言われるようになったのは、「ストーリー制作専門のWebライターといえば…」という認知や、僕自身の価値観・キャラクターを理解してもらえたことがオファーをいただけるようになったブレイクスルーポイントでした。
なんで僕がストーリー制作専門のWebライターになったのかというと、次のエピソードが欠かせません。
あるトマト農家からの贈り物
奈良県庁の広報の担当者として1年4ヶ月が経っていた2015年8月のある日。
ぼくはこの年、奈良県の地域のために活動している企業や起業家、NPOやボランティアの方の取材していたのですが、この日トマトづくり一筋で20年以上やってこられたケンジさん(仮名)を取材するために車で移動していました。
ケンジさんとの待ち合わせ場所に着くと、白髪まじりの角刈りでこんがり焼けた肌。そして一重でキリッとした強面な表情・・・。正直、怖そうな人だなぁと思っていたのですが、次の会話を進める中でその気持ちは吹き飛びました。
ケンジさん
「奈良にはうまいもんがないって言われるでしょ?そう決めつけられたりマイナスなイメージを勝手に持たれるのがすごく嫌でね。だから食べた人に「めっちゃうまい!」って言ってもらえるようにしっかり気持ち込めてトマト作ってます。もちろんスーパーでもトマトは買えるけど、食べてみてもらったら違いは絶対にわかってもらえる。ぼく以外にも美味しいものを作って味わってもらって奈良を好きになってもらいたい食べ物の作り手はいるし!そういう人たちのことももっと知ってほしいんやけど、ぼくは口下手やし発信が苦手で・・・」
この言葉に対してぼくは内心、
「わかる。ぼくも小学校の頃から口下手で自分の気持ちを言葉にして伝えるのが苦手やったから」
と思っていたのです。
人の心をつかむのはお知らせではなくストーリー
人生を振り返ってみると、「気持ちを言葉で伝える」という時にどれだけ葛藤と苦悩があったかわかりません。
・作文を発表する時
・好きな子に気持ちを伝える時
・親にやりたいことを伝える時
このように人生で大切なシーンには、「気持ちを言葉で伝えること」が必ずセットになってくるじゃないですか?
実はぼくは、公務員になるために専門学校に行くことを決めた時、本当は美容師・ミュージシャンになりたかったのです。でも、1年間浪人をして受験した大学に全て不合格だったこともあり、「もう夢みたいなこと言うとらんと、安定せなアカン!」と父と兄に言われ、自分の意見を言い返すことができなかったのです。
もちろん父と兄はぼくのことが心配だったと思います。でも、正直にいうともっと話を聞いてもらいたかったし、応援してもらいたかったのです。こうした背景もあって、ぼくはケンジさんの気持ちにすごく共感しました。
「たしかにトマトはスーパーでも買える…でも、スーパーのトマトよりも高かろうとケンジさんのトマトやからこそ食べたいっていう人はいるはず!この人が指名されてほしい!」
取材後、いつも以上に「伝えたい、知ってもらいたい」という気持ちが溢れ、すぐに記事を作ってホームページに掲載し、部署で上司の決裁をとった後、次の日にTwitterとFacebookで記事をシェアしました。
すると、デスクの電話が鳴り…受話器を取ると・・・
「この人が作られているトマトが欲しいんやけど、どこで買えるの?」
という問い合わせが!
しかも、次々と入ったのです。
「やった!!伝わったんや!!他のトマトよりも高くても、作り手のケンジさんの想いや背景のストーリーが伝わったら選ばれたんや!」
ストーリーを制作する力があれば差別化できます
この日は、自分の中の価値観をガラッと変えた、人生における「爆発」が起こった日でした。
この感動とその後の経験が土台となってぼくは独立し、ストーリー制作専門のWebライターとして活動するようになったのです。
オファーいただく内容は、例えば、
「新しい商品のPRをするためにクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げたいので、商品の企画から完成までのストーリーをインタビューして書いてもらえませんか?」
「ホームページに創業のストーリーや、サービスを生み出すまでのストーリーをライティングしてもらえませんか?」
という、依頼を高単価でいただけたのです。
つまり、クライアントの差別化もでき、Webライターである自分自身の差別化もできる!Webライターは多くとも「ストーリー」をライティングできるWebライターは希少だということ!
「ストーリー」をライティングできるWebライターが世の中に増えれば、チャレンジャーやその商品・サービスが知られるようになっていく!
一人一人が自分の人生に夢やゴールをもって楽しく生きていて、チャレンジを応援しあえる世界をつくることが、ぼくの夢であり、人生のゴールです。
そう思ってぼくは、ストーリー制作専門のWebライターとして活動する中で得たノウハウやエピソードをSNSや著書、講座でお届けしています。
2022年5月
水樹ハル
新刊発売のお知らせ
もし、あなたがWebライターとして、
「報酬単価をアップして時間の余裕をもっともちたい。でも単価をアップしてオファーをもらえる自信もあまり無いし…」
と思っているのであれば、あなたはまさに4年前のぼくと似た状況なので、すごく気持ちがわかります。
また近年は、Webライターとして起業したり副業する方も増えていることもあり、クライアントからの「指名」を獲得することは年々難しくなっていますよね。
その突破口が、「ストーリーライティング」なのです。
水樹ハル
プロフィール

1982年奈良県生まれ
ストーリー制作専門のWebライター
自分を知る学校 校長
前職は奈良県庁職員(歴14年)。在職中は、精神保健福祉の分野で、「死にたい」という電話・対面相談や精神科病院への移送と診察への立会業務に600件従事。その後、広報担当者として、奈良県の地域で活動する方々を取材し、記事を奈良県庁HPに掲載し、せんとくんTwitterやFacebookを軸としたSNS発信を展開。
その後、2018年4月に独立し、フリーランスとして活動をスタート。同年6月下旬から37日間「グッバイ公務員」という著書を出版するためのクラウドファンディングに挑戦し、115名から支援をいただき目標を達成。
その後、関西圏の大学・短大・高校やイベントで「変化の時代の生き方」や「安定からの挑戦」をテーマに講演活動をスタート。
2020年1月からは、オンラインサロン「自分を知る学校」を開校し、メンバーの「人生のゴール・在り方」の設定のサポートに従事。現在は、カウンセリング・コーチングを土台にしたインタビューをおこない、ストーリー制作専門のWebライター(ストーリークリエイター)として活動中。
制作したストーリーは、クラウドファンディングのプロジェクト文やホームページに使用されている。商品・サービス内容や価格で差別化できない事業を展開するクライアントの市場での差別化をストーリーマーケティングでサポート。また、これらの活動で得たノウハウやエピソードをSNSや著書で伝えている。